【否定】日仏政府間合意　ルノー・日産・三菱３社連合の姿

世耕弘成経済産業相は２７日の記者会見で「私が日産のガバナンス（企業統治）に関し、何か他国と約束することは全くない」と述べた。フランスのルメール経済・財務相が、両社の出資比率や統治のあり方について「現状維持が望ましい」と日仏両政府が合意したと述べたのを否定した形だ。

日産と三菱自動車、仏ルノーの３社連合をめぐり、世耕氏は２２日にパリでルメール氏と会談。仏政府はルノーの大株主で、ルメール氏は３社連合のトップについて「ルノー出身者が就くのが望ましい」などと述べている。

これに対し世耕氏は「（日本政府は）株主でもなく、人事やガバナンスについて政府は口出しをすべきではない」と述べ、民間企業同士の問題として対処していくべきだとの考えを改めて表明した。

また、資本関係の見直しを含む日産とルノーの今後の提携関係については「民間企業の問題であり、関係者が納得のいく形で話し合って進めていくということに尽きる」として、当事者間の協議を見守る姿勢を示した。
（出典：経済総合（毎日新聞））