ナマケモノたちが晩年を安らかに過ごすための老人ホームがある(イギリス)
ナマケモノの老人ホームにライトキャップが到着
2018年11月末、フォーリー・ファーム動物園に新設したてのナマケモノ老人ホームに、ライトキャップというフタユビナマケモノが到着した。
彼女の年齢は34歳。フタユビナマケモノの寿命は野生下で20年前後、飼育下では30年くらいだが中には40年以上生きる者もいる。
ゆえに彼女はヨーロッパの動物園でも最年長クラスのナマケモノだ。
彼女をルームメイトに迎えたのは、オスのフタユビナマケモノのトーピーで24歳。ライトキャップよりも年下だが、少々気難しい性格で、スタッフも気にかけているナマケモノだ。
飼育下で長生きのナマケモノに年齢に応じたケアを
動物園から年老いたナマケモノが引退すると、彼らがかつて居た場所は若いナマケモノの繁殖用スペースになる。
この流れは動物の保護に役立つだけでなく、お年寄りになったナマケモノがたっぷり愛されて、きちんと世話される仕組みでもあるという。
ここのスタッフは、体力や消化機能が落ちてきたナマケモノたちに合わせて、彼らに健康で快適なくらしを送ってもらえるよう努力している。
普段からおっとりしているナマケモノは老後もさほど手がかからないが、ケアにはいくつかの注意が必要だという。
人間の高齢者と同じように、高齢のナマケモノも柔らかい食べ物を好む。
お気に入りはゆでた根菜などで、あとは健康維持のためスタッフがタラの肝油のサプリメントを定期的に与えている。
活発すぎる運動もすこし控えてもらう。彼らが木登りに手こずっていたら、スタッフが木の枝を下げてやったりするそうだ。
ライトキャップがトーピーに変化をもたらす?
かくして2匹のナマケモノの同居が始まった老人ホーム。
スタッフの悩みの種はトーピーだが、今はナマケモノ生豊富であろうライトキャップに期待している。館長のティム・モーフューさんはこう話す。
「トーピーはいつもちょっと不機嫌で、悪さをするときもあります。でも、根はやさしい心の持ち主です。歳を取ったメスのナマケモノ仲間がトーピーの本来の気質を引き出してくれたらいいな、と思っています」
実は社交的?歳を取るほど仲間を求めるナマケモノ
「世間にはほとんど知られていませんがナマケモノは社交的な動物です。私たちはナマケモノが歳を取るにつれ交友関係を築くことに気づいたんです」
確かにナマケモノが群れるイメージはあまりないが、お歳を召すと仲間との交流を大事にするようだ。
2匹の年齢はちょっと離れているものの、相性は良さそうというスタッフ。同じ経験を積んだナマケモノ同士、楽しく仲良く過ごせますように。
ナマケモノ(樹懶)は、哺乳綱異節上目有毛目ナマケモノ亜目 (Folivora) の総称。ミユビナマケモノ科とフタユビナマケモノ科が現生し、他にいくつかの絶滅科がある。 日本語ではナマケモノの他に(うごかざるもの)と呼ばれる場合がある[要出典]。 名前・身体 そのゆっくりとした動作から「怠け者」という呼び名がついた。英語名の
7キロバイト (997 語) – 2019年1月26日 (土) 15:32
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<このニュースへのネットの反応>
親近感を感じた。僕も彼らのような老後を迎えたいがどうなることやら。